✅ 自民党が大敗──なぜこうなったのか?
2025年7月の参議院選挙で、自民党は公明党と合わせても参院過半数を割り込むという、戦後政治史に残る大敗を喫しました。なぜこれほどの結果になったのでしょうか?私なりに考察してみました。
🔥 政治資金スキャンダルの連鎖
2023年以降、派閥の裏金や不透明な政治資金問題が相次ぎました。とくに大物議員の辞任や説明不足が重なり、「また自民党か」という国民の諦めと不信が広がったのです。
NHK・政治マガジン「1からわかる政治資金事件 自民派閥 いったい何が?」https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/104266.html
📈 物価高・賃金停滞への対応遅れ
インフレや生活必需品の価格高騰が家計を直撃しましたが、政府の対策は限定的。国民の多くが**“暮らしを守れていない”**と感じたことが支持離れに直結しました。
🌾 コメ政策で農家も消費者も離反
小泉農水相の「備蓄米供出策」は消費者にメリットがあるように映る一方、農家への配慮不足として批判も浴びました。結果、コメどころの支持基盤が崩れたのです。

🗳️ 保守票の分散と新興勢力の台頭
保守層の票が自民党一本にまとまらず、参政党や日本保守党、さらには国民民主党へ流れました。SNSを活用した情報発信や地方選挙からの草の根活動が功を奏し、従来の「自民一強構造」に風穴が空きました。
🏙️ 若者・都市部の“違和感”
都市部や若年層の間では、**「高齢者優遇」「古い政治文化」**への不満が積もっていました。そこに新しい選択肢が現れたことで、若い世代が自民党以外へ票を投じたのです。
🔮 今後、日本政治はどうなる?
1️⃣ 石破首相は続投?それとも交代?
石破茂首相は選挙後も「続投」を表明。しかし党内では交代論も浮上し、次期総裁選が事実上の政権の命運を左右する局面に。2025/7/23には麻生太郎最高顧問、菅義偉副総裁、岸田文雄前首相と会談が行われ、様々な議論が行われたようです。
2️⃣ 少数与党政権に移行
自民・公明の与党は過半数を失い、立憲・維新・国民民主との案件ごとの協議が不可欠に。ねじれ国会に近い状態となり、政策ごとの“連携型政権運営”が求められます。
3️⃣新興勢力の存在感が増す
参政党・国民民主党・日本保守党などが勢力を伸ばし、国会内のパワーバランスが激変。
- 参政党は教育・食・健康政策で若い層から支持
- 国民民主党は中道政策で“ほどよい距離感”を売りに支持を拡大
🌟 新興勢力への期待と不安
✍ 筆者の考え
参政党や国民民主党といった**“新しい力”**が議席を伸ばしたこと自体は、正直いいことだと思っています。
- これまで届かなかった国民の声が国会に届きやすくなる
- 既存政党が硬直化していた政策決定プロセスに新風を吹き込む
こうしたメリットは非常に大きいです。
しかし、同時に不安もあります。
- 経験不足の懸念
参政党も国民民主党も、急速に勢いを増した分、国政での経験値は十分とは言えません。 - 政策実現力の未知数
掲げる理想は魅力的でも、それをどう実行に移すかがまだ見えにくい面があります。
政治には、理想と現実を橋渡しする“実務力”が不可欠です。
だからこそ、筆者としては「新勢力の台頭は歓迎だけど、政権を担うにはまだ不安もある」という複雑な思いがあります。
📊 まとめ
- ✅ 敗因:政治資金問題、経済対策の遅れ、保守票の流出、新勢力台頭
- ✅ 結果:参院過半数割れ、自民+公明は少数与党に転落
- ✅ 焦点:石破政権の続投可否、次期総裁選、米国との貿易交渉、新興勢力の影響
日本の政治は、戦後でも数少ない大きな転換点を迎えています。
“自民党の1強時代”が終わりを告げるのか、それとも復活の道を見出すのか。
そして、新たに伸びてきた参政党・国民民主党が本当に国政を動かす力を持てるのか──これから数年が大きな試練になりそうです。
アイキャッチ画像 引用元:https://www.tokyo-jimin.jp/policy-koho/
物価高指数 引用元:https://www.nhk.or.jp/shutoken/articles/101/020/70/
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